特別展・京都−洛中洛外図と障壁画の美
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上野の東京国立博物館で開催されている
特別展 京都−洛中洛外図と障壁画の美 に行ってきました。
行く前は、洛中洛外図なんて、そうたくさんあるワケでも無し、
屏風の動画なんてどうなんじゃ?
面白いのかなあ、そんなに見所あるのぉ?、、などと
恐れ多くも懐疑的でしたが、
期待を裏切る とっても判りやすく見易く、いい特別展でした。
いやぁ、今回も行ってよかったです♪
まず、会場入口を入るとすぐ、
洛中洛外図の見所の拡大ビデオが4面に渡って流れています。
これが かなりいい!
屏風の大きさからすれば、書かれている人物や車、家などの描写は と〜〜っても小さいのですよ。
この拡大動画を最初に見ると、実際の屏風の細かい部分がわかるので、
人物の動きの躍動感などをイメージしながら、ついつい見入ってしまい楽しめます。
あの動画があるだけで、ぐっと屏風を見る視点が変わるのですよ。
さ〜すがトーハク。
屏風を見ながら伯父がぽつり・・・ 昔の家は屋根で 家の格がわかりますねぇ。
庶民の家は、長屋が多いでしょうが・・屋根がまるで、すだれの丈夫そうな物のよう・・
それに比べて 将軍家、御所、寺の屋根は、瓦や茅葺。重みがあります。
屏風をじっくり見ていると、人物が皆、とっても曲線的な印象です。
老若男女、みんな、どこかおおらかで、直線的ではなく曲線的。
じ〜〜と見ていると、絵巻物もそうですが、昔から日本には漫画っぽいものがあったんだなあ
と実感できます。
屏風の中には、3千人以上の人物が描かれているものもあり、
しかも人物には それぞれの表情があって、本当に細密です。
屏風に描かれた徳川以前の 足利将軍家や、御所って、
それほど仰々しく警備されていない様子だったのが意外でした。
それにしても、京都の町並みって、応仁の乱以降 変わらなかったのですね〜。
平和だったということもあるし、すごいことです。
上杉本と呼ばれる屏風は、信長が一事持っていたといわれますが、美しかったです。
勝興寺本、色がとてもきれいでした。
屏風とともに、京都御所の中の障子絵、龍安寺の様子、二条城の黒書院のホンモノの襖絵が展示されています。
京都御所の障子縁は、中国の賢人聖人たちの絵。
中国の歴史を ほんのちょこっと かじり中の私ですが、知らない人がた〜〜くさん。
歴史に詳しい伯父さえ、”知らない人が結構いる・・・” とつぶやいていました。
これらの絵に囲まれた大広間というの、重厚感があり、かなりかっけ〜広間だったことでしょう。
龍安寺、超高精細映像の4Kで石庭の四季を映し出したビデオもありましたが、これが なかなか臨場感あふれる 見事な映像でした。
素通りする人もいたけど、見ごたえあり!
襖絵も展示されていましたが、一部はメトロポリタン美術館からの里帰り。
アメリカには、いいモノが行ってますね。
さてさて、すごかったのが二条城の襖絵。
今は、二条城には模写が展示されているので、本物を見る機会は そうそうないようです。
かなりの圧巻。
黒書院の一の間、二の間、大広間と、
実際の間取りに習って 展示されており、
徳川さんのご威光が その当時、破格のものだった事が実感できます。
あまりにすごくて、思わず、おお〜〜っと声が出ました。
ここ二条城は、将軍上洛時の宿だったそうで、
いつもいるわけではないのに、この豪華ぶり。
いやいや、滅多に来ない場所だからこそ、これほどのモノにしたのかも。
ここにお城勤めされる方々は、こげな逸品を見ながらお仕事していたなんて、
目が肥え、心のありようも 一般庶民とは 世界が違っていたのだろうなあ・・。
今の一般的な会社の机、壁、椅子などと比べたら、
これまた 質がずっとずっと格上だなあ、と思ったりしました。
将軍に向かって拝謁した場合の景色と
将軍側から 皆のもの を見渡すときの景色と、
それぞれを 想像たくましくしながら 味わいました。
この二条城の展示物は、一見の価値あり、、というより
一生に一度は見たほうがいいと思います。
わたしも、もう一度見に行きたい! (その後、2回目の鑑賞、、行って来ました^^;)
今思い出しても、二条城の絵は すごかったです〜。
迫力あります。
なんだか 少しだけでも、いいモノを見て、
いいモノを傍において 暮らしたいものですなあ、なんて思いますが。。
中国の賢人・聖人たちからは、
モノに頼らず、まずは自分の心を磨きなさい、と 言われそうな気がします・・
『日々精進』という言葉が 心にずっしり 響いてまいりました。(^^)
がんばろう〜〜♪
上野の東京国立博物館で開催されている
特別展 京都−洛中洛外図と障壁画の美 に行ってきました。
行く前は、洛中洛外図なんて、そうたくさんあるワケでも無し、
屏風の動画なんてどうなんじゃ?
面白いのかなあ、そんなに見所あるのぉ?、、などと
恐れ多くも懐疑的でしたが、
期待を裏切る とっても判りやすく見易く、いい特別展でした。
いやぁ、今回も行ってよかったです♪
まず、会場入口を入るとすぐ、
洛中洛外図の見所の拡大ビデオが4面に渡って流れています。
これが かなりいい!
屏風の大きさからすれば、書かれている人物や車、家などの描写は と〜〜っても小さいのですよ。
この拡大動画を最初に見ると、実際の屏風の細かい部分がわかるので、
人物の動きの躍動感などをイメージしながら、ついつい見入ってしまい楽しめます。
あの動画があるだけで、ぐっと屏風を見る視点が変わるのですよ。
さ〜すがトーハク。
屏風を見ながら伯父がぽつり・・・ 昔の家は屋根で 家の格がわかりますねぇ。
庶民の家は、長屋が多いでしょうが・・屋根がまるで、すだれの丈夫そうな物のよう・・
それに比べて 将軍家、御所、寺の屋根は、瓦や茅葺。重みがあります。
屏風をじっくり見ていると、人物が皆、とっても曲線的な印象です。
老若男女、みんな、どこかおおらかで、直線的ではなく曲線的。
じ〜〜と見ていると、絵巻物もそうですが、昔から日本には漫画っぽいものがあったんだなあ
と実感できます。
屏風の中には、3千人以上の人物が描かれているものもあり、
しかも人物には それぞれの表情があって、本当に細密です。
屏風に描かれた徳川以前の 足利将軍家や、御所って、
それほど仰々しく警備されていない様子だったのが意外でした。
それにしても、京都の町並みって、応仁の乱以降 変わらなかったのですね〜。
平和だったということもあるし、すごいことです。
上杉本と呼ばれる屏風は、信長が一事持っていたといわれますが、美しかったです。
勝興寺本、色がとてもきれいでした。
屏風とともに、京都御所の中の障子絵、龍安寺の様子、二条城の黒書院のホンモノの襖絵が展示されています。
京都御所の障子縁は、中国の賢人聖人たちの絵。
中国の歴史を ほんのちょこっと かじり中の私ですが、知らない人がた〜〜くさん。
歴史に詳しい伯父さえ、”知らない人が結構いる・・・” とつぶやいていました。
これらの絵に囲まれた大広間というの、重厚感があり、かなりかっけ〜広間だったことでしょう。
龍安寺、超高精細映像の4Kで石庭の四季を映し出したビデオもありましたが、これが なかなか臨場感あふれる 見事な映像でした。
素通りする人もいたけど、見ごたえあり!
襖絵も展示されていましたが、一部はメトロポリタン美術館からの里帰り。
アメリカには、いいモノが行ってますね。
さてさて、すごかったのが二条城の襖絵。
今は、二条城には模写が展示されているので、本物を見る機会は そうそうないようです。
かなりの圧巻。
黒書院の一の間、二の間、大広間と、
実際の間取りに習って 展示されており、
徳川さんのご威光が その当時、破格のものだった事が実感できます。
あまりにすごくて、思わず、おお〜〜っと声が出ました。
ここ二条城は、将軍上洛時の宿だったそうで、
いつもいるわけではないのに、この豪華ぶり。
いやいや、滅多に来ない場所だからこそ、これほどのモノにしたのかも。
ここにお城勤めされる方々は、こげな逸品を見ながらお仕事していたなんて、
目が肥え、心のありようも 一般庶民とは 世界が違っていたのだろうなあ・・。
今の一般的な会社の机、壁、椅子などと比べたら、
これまた 質がずっとずっと格上だなあ、と思ったりしました。
将軍に向かって拝謁した場合の景色と
将軍側から 皆のもの を見渡すときの景色と、
それぞれを 想像たくましくしながら 味わいました。
この二条城の展示物は、一見の価値あり、、というより
一生に一度は見たほうがいいと思います。
わたしも、もう一度見に行きたい! (その後、2回目の鑑賞、、行って来ました^^;)
今思い出しても、二条城の絵は すごかったです〜。
迫力あります。
なんだか 少しだけでも、いいモノを見て、
いいモノを傍において 暮らしたいものですなあ、なんて思いますが。。
中国の賢人・聖人たちからは、
モノに頼らず、まずは自分の心を磨きなさい、と 言われそうな気がします・・
『日々精進』という言葉が 心にずっしり 響いてまいりました。(^^)
がんばろう〜〜♪
- 2013.10.25 Friday
- 展覧会記録 gallery report
- 00:15
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- by あきこ