Q&A カラリパヤットの練習はハードですか?

◆カラリパヤットゥの練習は、ハードですか?

■カラリパヤットゥ・クラスでの練習の基本は、
『辛くなったら止める』、『違和感を感じたら、すぐ止める』こと。

静止ポーズでは、『辛くなったらすぐ止めて立つ』がモットーです。
痛くても少々つらくても頑張る ということは、ないんですね。。

もし違和感を感じたり、筋肉に辛さが残る場合は、すかさずストレートキックをすることで、
身体のバランスと気の流れを修正します。

 なので、答えは ノー です。(^^;)

”えぇ?でも筋肉痛になるでしょ?”と思った方もいるかもしれません。
確かに、はじめのころは、日頃使わない筋肉を使うので、筋肉痛になる人が多いです。

でもこれって、考えてみると、使える筋肉が目覚めたってことだと思います。
宝のもちぐされ状態を脱していく、と言うか。。^^

日頃眠っていた身体の特定部分が目覚め、身体の可能性を引き出すことになるでしょう。

また、頑張らないと筋肉ができない、、と思う方もいらっしゃるかもしれません。。
練習を繰り返すことで --1ヶ月に1回でもいいですし-- とにかく続けると、
筋肉の可動域が広がってきます。

頑張りすぎるのは、身体を痛めてしまう事があります。
人生、長くラクチンに身体とお付き合いするには、
身体をいたわりつつ繰り返し使うのがいいのではないか、と感じています。

そうして続けていると、どのくらいなら「頑張れる」のか、身体から教えてもらえるようになります。



Q&A カラリパヤットって 空手みたいなのですか?

◆カラリパヤットって 例えば空手みたいですか?

■イベントや体験クラスで、↑こんなご質問を時々頂きます。

空手にはどんなイメージをお持ちですか?
私は空手に詳しくないのですが、会話の中からわかったことは。。。

○もし、組み手をイメージされていたら。。。
カラリパヤットの練習では、組み手は やりません。

まずは、自分の身体を知り、足腰を鍛えます。でも、マッチョな筋肉にはならないのですね。
マッチョな筋肉は、効率的な動きの妨げになると言われます。

基本の動物姿勢とキックでインナーマッスルとも言われるコアな筋肉を鍛え、
身体のナーディ(気)の流れをよくして、
次の段階の ”動きのある型”に対応できるように身体を整えていきます。

組み手のイメージに近い、2人で素手で行う型もありますが、それはずっとずっと先に学ぶことになります。

○もし、、参加者が一斉に声をあげて パンチを繰り出すような練習風景をイメージされていたら。。
カラリパヤットでは、全員が同じ動きを同じリズムでやることは殆どありません。

各人とも、体格も運動履歴、その日の体調も違うので、基本的にはマイペース、各人のペースでの練習です。
当然、進み具合も違ってきます。
それが自然ですし、参加者の皆さんもお互いに 各人の進度を尊重しています。

全くの初めての練習では、みんなでほぼ同じ動作をすることがありますが、
基本の身体作りが整うにつれて、各人のペースでの練習になっていきます。


Q&A で、カラリパヤットゥってどこが楽しいの?

◆一口に言って、どこが楽しいんですか?

■私的には、カラリって心身バランスを整え、宇宙、自然といった大きな流れとつながる近道なんですね。

体力もつくし、右脳左脳の微妙なバランスをキープでき、精神性の向上ができて、おまけに「無」のようにもなれる、絶好のドアなんです。

何よりグラウンディング(地に根を張る・地に足ついた)が自然に基本の動きに組み込まれているので、カラリパヤットの練習で心のバランスがとれ強くなるようです。
自分の心身のコアが 太く強く安定してくるみたいです。

◆なるほど、地に足着いた人、になるってことですね。
自律神経失調症の人なんか、グラウンディング、もってこいですよね。

■そうですね。どんな人にも もってこいだと思いますよ。

■例えば、、登山家が、調子のいいときにはルートが岩に書いてあるように見える、、というのね。無駄な力も迷いもなく登れる、そういうのと似ていると思うんです。

私も、山登りをやっていたころ、たま〜〜になぜか楽々と登れる事がありました。余計な力を使わなくて、早く楽チンに登れるのですね。。

水泳でも「水に乗る」なんていうのですが、軽々とただただ泳いでいるだけの何も無い心地よさを味わったことがあります。

それと同じ感覚が、カラリをやっているときに味わえるんですね。毎回ってワケには行きませんが、もう〜、単純に気持ちいいです!


Q&A 1ヶ月インドで修行すれば、インストラクターになれる?

◆インドで1ヶ月位修行すれば、インストラクターになれるんですか?

■答えはイエスであり、ノーです。。

インストラクターになれるかどうかは、シェリフ先生の判断になります。
技術だけでなく、その人がインストラクターに向いているかどうかも判断材料になるでしょう。


もっちろんインドに行けば、カラリ漬の幸せな(?)日々が送れることは 間違いナシです。

ただ、インドで滞在するとしても、日本とは気候も環境も違いますから、それが体調に影響する可能性は大きいですし、どのくらい基礎体力があるかも、練習には影響するでしょう。

現地での集中コースは、練習内容もかなりハードだったと思います。

他の生徒や経験者の話から推測すると、私が現地でひと月で練習した内容は、
通常は2〜3ヶ月、時には1年くらいで行うメニューだったようです。

中には、インストラクターになるまで3年掛かった人もいました。

私の場合はラッキーにも、滞在時に生徒数が少なかったですし、たいした怪我もありませんでした。環境的にも、多少汚くても、少々ルーズな習慣でもOKですし、インド料理も好きで、暑かったですけどあまりバテませんでした。

また、練習内容のキックや動物姿勢の基本は、日本でのWSで大体出来ていたので、
現地ではすぐに新しい練習ができたメリットもあります。

集中コースと普通のペースで習うコースのどちらがいいかは 一概には言えません。
それぞれの良さがあるからです。また、向き不向きもあるでしょう。

インドに行かれるのなら、日本でカラリパヤットゥの経験をしていたほうが練習に馴染みやすいと思います。
また、インド滞在では、インストラクターになるかどうかより、カラリ道場での練習と生活を楽しんでいただきたいと思います♪


ご参考までに、グルカル・シェリフ先生より認定された、インド国外での先生たちの一覧です。

MKK(KKA) Tokyo Japan では、シェリフ先生のプログラムの下、インストラクターになりたい人、ならなくてもいいけど本格的なカラリの型を継続して練習したい人のために、インストラクターコースを開講しています。これは、1年間のクラスになります。(ほぼ週1回の練習頻度)

日本で行うインストラクターコースでも、誰でもがインストラクターになれるとは限りませんが、
日本人に合うよう、細かな対応をしています。
(※日本でのインストラクターは、MKK(KKA) Tokyo Japan 認定インストラクターとなります。)

Q&A 勝ちたいとか相手を倒したいとか、思うわけ?

◆武術だから、勝ちたいとか、相手を倒したいとか、思うわけ?

■武道での「戦い」では、感情は排除される とされてます。book-kalari

「殺したい」とか、「勝ちたい」とか、そういったエゴを排除して、なおかつ 戦う状況になってしまった場合に戦うというのですね。【拙訳「Kalarippayat」 by D.H.Luijendijk より】

そうでなければ、武道での「戦い」ではないのでしょう。

◆なるほどね、エゴを排除した人こそが武術を習得するものなんでしょうね。「勝ちたい」とか思っているうちは100年早いという。

現実には、強くなりたくて、他人に暴力を振るうために、またはそれを自慢するために武道をはじめる男性も多いみたいで、本来そういう人は、術を伝授されるべきではないのですね。

■そうでしょう。そういう人は、テクニックの学習は出来ても、「武道」つまり、どう生き学び 戦いに臨むか、という精神性は学べません。なので、結局表面だけの強さになるでしょう。

そういう人は、人生の中で自分自身を信じられなかったり、
他人のせいにしたり、何かから逃げたりしてしまうのかもしれません。

ただ、最初の動機が、上手になりたいとか、格好良くなりたい、強くなりたい、、というのは、モチベーション(やる気)が上がる点ではいいことだし、アリだと思います。

礼節や型を通じて武道を練習し学ぶうちに、その先の先の、より深く広い世界に進んでいけるか、自分にとって新しい未知の世界をを受け入れられるかどうか、そこに違いが出てくると思います。進めば進むほど さらに先があり、結局自分の人間性、平常での在り方が武道に大きく影響してくるのがわかるからです。

Q&A クラス参加の際 必要なものは?

◆クラスに参加するときに、必要なものなどありますか?


■汗をかきますので、タオルや着替えがあるといいと思います。

■お飲み物を持参されるのもいいと思います。ただ、冷たい飲み物は身体に負担がかかるので、あまりお勧めできません。常温か暖かいものがいいでしょう。

お水でしたら、目白のスタジオflow jojonyには備え付けのハワイのお水がありますのでご利用ください。

Q&A 日ごろ運動してないけどクラス参加できますか

◆インターネットで情報を得て、カラリパヤットに興味を持ちました。
ぜひ体験してみたいと思うのですが、ここ10年ばかり運動らしい運動もしておらず。。。
こんな状態でもクラスに参加して大丈夫でしょうか?

■もっちろんOKです。
まず、ストレッチで身体をほぐしていきますので、身体が硬いと感じている方でも大丈夫です。

◆最初に見たカラリパヤットが、高さ3mの空中にぶら下がったボールを
ジャンプして蹴り上げている動画でして… 最初は特撮かCGかと思いましたが(汗

■現地では、子供のときからやっている人も多く、かなりスゴイ方がいらっしゃいます〜。^^;
中には90歳を超えてもなお、すばらしいジャンプをされる方もいらっしゃるとか。。

でも、誰でもそんな事がいきなりできるワケはありません。最初はちょっとずつの練習です。

◆その後、現地の練習風景の動画を見ると、一連の動きがまるで野生動物のようにのびやかで美しく、
あまりに気持ち良さそうで思わず、問い合わせしてしまった次第です。

■KKA Tokyo JAPAN のクラスでは、初心者さんも(クラスによっては7歳以上のお子さんも)広く受け付けています。

カラリでの練習は、息が上がったら整える(歩きながら休息する)、型や動きで痛くなったり苦しくなったらやめる、止まる、のが基本です。

先ずは 楽しく身体を動かすことをモットーにしていますので、どうぞ、安心してご参加ください。

カラリのクラスに参加された方からの ご感想 もご一読ください〜。

Q&A 武術はアート?戦いなのに「舞い」?

◆「舞」っていうと、舞踏を連想しちゃうんですが。。

■「舞い」というと やわな印象を持つかもしれませんが、決してお遊戯ではないですし。。。究極の動きはまさに「舞」に見えるんじゃないかな。無駄がないということですね。

 ----- 以前読んだ本の中で、<武術=舞>というシーンがあったので、ちょっと挙げてみます。

○上橋菜穂子さんの小説に『闇の守人』 というのがあります。

※これは 短槍使いの女用心棒バルサが、精霊の卵を生みつけられた一国の皇子チャグムを救ったことから始まる 一連のファンタジー冒険シリーズの第2作目。
このシリーズは、その短槍使いと皇子が繰り広げる冒険物語で、かなり面白いです。大人から子供まで楽しめ、私も夢中になりハマりました〜。(一部がNHKでアニメ化されてました。)

『闇の守り人』では、故郷に戻った女用心棒が、一番の短槍の使い手を決める決闘に臨むのですが、その最高の使い手同士の戦いを、「槍舞」と表現してました。

また、女短槍使いが、修行中に義父の「ジグロと稽古をしているうち、あんなふうにたがいの技がからみあい、ひとつの流れになってしまったのだ。そのときジグロがなんともいえぬ目でバルサを見てつぶやいたのだった。『これは槍舞だ。.....お前の技は、とうとう、ここまで達した...』と。」(本文より抜粋)という表現もありました。
槍舞について、「槍はうなりをあげて、すさまじい速さでたがいに攻撃しあっているのに」、「舞を待っているような心地だった」と書かれていて興味深いです。  (「闇の守人」上橋菜穂子著 新潮文庫)


○司馬遼太郎さんが書かれた『余話として』 の中に、江戸で剣術修行し名人となった
 会津藩士剣術指南役「森要蔵」とその息子「寅雄」の描写があります。

森要蔵という人は温和な人でしたが、歴史の流れの中、会津藩藩士だったために戊辰戦争に巻き込まれていき、最後は官軍との戦いで砲撃を受け、散っていきます。
  以下本文より抜粋(「余話として」 司馬遼太郎著 文春文庫)
 
「この鉄砲撃のために森要蔵は隊員の大半を失い、あとは攻め上ってくる官軍に対し、山上から駆けおとすような斬りこみをかけるしかなかった。その先頭には、つねに要蔵とその息子の寅雄が立った。(中略)父の要蔵が危なくなると息子の寅雄がかけつけ、息子が包囲されると父親がかけつけて囲みをやぶり、その両人の運動を山麓から見あげるとまるで舞をみるようであった、と板垣退助がのちに語っている。」

■自分の力を存分に出しているときに、ふと 今いる自分の周りの 宇宙や自然の大きな流れと一致して頭の中が真っ白になってる時って、
スポーツやっていた人、何かを夢中でやったことのある人なら判ると思うんですが、、、
相手も自分もそういう状態になって戦う=剣を交わすと、
そこにハーモニーが生まれる、、、、そういう気がするんです。

そのハーモニーはかなりシビアな緊張感の向こうにあるハーモニーで、
そして、それが「道」、この場合は「武道」のエッセンスでもあるかなあと。。
そう考えると、武道の「道」も、茶道の「道」も同じだと思うのです。
それが、道=アートなのかな、と思います。

武道のことを、英語ではマーシャルアート(martial arts)って言うでしょ。
なんで武術がアートになるのか、ずっと不思議だったんですが、
「究極のハーモニーの表現」ととらえると、何だか判る気がするような。。。。
深いです。面白いです。


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