インド修行・お葬式体験
今回、インド、ケララ州カヌールに滞在していたとき、
お世話になっていたドライバーの奥様が亡くなり、お葬式に出席させてもらいました。
亡くなった翌日がお葬式。
お葬式の日、
道場の生徒の滞在先で、まかないさんたちが突然サリーに着替え、髪を整え、なにやら外出しそうな気配。
そのうちスタッフさん達も揃って、現地語でがやがや話し始めました。
これはお葬式に行くのか?と思ったので、
どこに行くのか? お葬式に行くならいっしょに行きたい。
と尋ねたところ、
またまた わいわいガヤガヤ。。
突然 ”オッケー。アキコ、カム”。
インドの人々は、いつも命令口調の英語で話す。
「プリーズ」とか、「エクスキューズミー」というのは、たまにしか聞こえてきません。
ま、それはそれで慣れたし、いいのだけど。
私はサリーを持っていないので、テュリダーというインドの普段着姿。。
まかないさんが渋い顔をしながらも、”ま、外人だし いっか〜” とオッケーをくれました。
車で40分ほど行き、お宅に着くと、
近隣の方々や知り合いの方々が 既に沢山家を囲んでいました。
女は皆正装して女同士で固まっていて、
男は腰巻きや普段着のまま これまた男だけで固まってます。
本当に 「男女席を同じうせず」 の社会なんですね〜。
捉えようによっては、不気味な感じもする。
玄関のところで、ドライバーの方が座って弔問客を見ていたのですが、
私に気がつくと、突然立ち上がって手を取って、
”アキコ・・・・昨日突然亡くなって・・・・” と涙目で話し始めました。
憔悴しきった様子が痛々しく、、ただ肩をさすり、手を握り、するしかなく、言葉に詰まりました。。
ご遺体を拝見し、玄関にでてきたところで、
またドライバーの方が
”アキコ、今日は練習はないのか?わざわざ来たりして、大丈夫なのか?”と気遣ってくれます。
・・とんでもない、、練習なんぞより あなたの顔を見て、お悔やみする事のほうが大切デス。・・
それに、その日は練習がオフの日でしたし。
その後 他の人と同様、家の外で立っていると、
・・外人が珍しいのでしょう、
あちこちからじーっと視線が注がれるのを ひしひしと感じました。
危険な訳でもないと思うのだけど、まかないさん達がいつも周りを囲んでくれてました。
しばらくすると救急車がやってきて、ご遺体を焼き場に運びます。
救急車が来たので何事か?と思いましたが、遺体を荼毘に付すのは公共機関の仕事なのですね。
荼毘に付す場所は、いつも泳いでいる広い海岸の一角に設けられた
青天井で簡単な柵で囲まれた広場みたいな場所。
荼毘に付す時は、男しか立ち会えないそう。
でも、火が燃えているのは遠目にも見えます。
その後、ボックスに遺骨を入れて 海に流すのだそうです。
それだけ。
家によっては、その後1週間ほど家の中でプージャという儀式を行うそうです。
日本のお葬式・・ お通夜+お葬式、四十九日、などと比べると
なんともシンプルな!
お墓もないし。
家には写真が飾ってあるだけ みたいです。
ドライバーの方の喪失感は 想像にあまりありますが、
死も時の流れの一コマに過ぎないんだなあ、、と
なぜか 却ってしんみりと感じてしまいました。
生も死も人の営みの流れのひとつ。
帰りの車内では、まかないさん達が大声で話したり大笑いしたりで 大騒ぎだったし、
別に冷たい訳でもなく、何か困った事があれば協力したりお手伝いしたりするんだけど、
他人にとっては他人事だってことが
・・・当たり前なんだけど、
ホントにシンプルで、皆正直だなあ、と
ちょっとあっけにとられつつも、心に響いた お葬式列席体験でした。
ジャイアタン、今度会う時は、どうか少しでも元気を取り戻していてください!!
ジャイアタンの笑顔に会えるのを心待ちにしています。
お世話になっていたドライバーの奥様が亡くなり、お葬式に出席させてもらいました。
亡くなった翌日がお葬式。
お葬式の日、
道場の生徒の滞在先で、まかないさんたちが突然サリーに着替え、髪を整え、なにやら外出しそうな気配。
そのうちスタッフさん達も揃って、現地語でがやがや話し始めました。
これはお葬式に行くのか?と思ったので、
どこに行くのか? お葬式に行くならいっしょに行きたい。
と尋ねたところ、
またまた わいわいガヤガヤ。。
突然 ”オッケー。アキコ、カム”。
インドの人々は、いつも命令口調の英語で話す。
「プリーズ」とか、「エクスキューズミー」というのは、たまにしか聞こえてきません。
ま、それはそれで慣れたし、いいのだけど。
私はサリーを持っていないので、テュリダーというインドの普段着姿。。
まかないさんが渋い顔をしながらも、”ま、外人だし いっか〜” とオッケーをくれました。
車で40分ほど行き、お宅に着くと、
近隣の方々や知り合いの方々が 既に沢山家を囲んでいました。
女は皆正装して女同士で固まっていて、
男は腰巻きや普段着のまま これまた男だけで固まってます。
本当に 「男女席を同じうせず」 の社会なんですね〜。
捉えようによっては、不気味な感じもする。
玄関のところで、ドライバーの方が座って弔問客を見ていたのですが、
私に気がつくと、突然立ち上がって手を取って、
”アキコ・・・・昨日突然亡くなって・・・・” と涙目で話し始めました。
憔悴しきった様子が痛々しく、、ただ肩をさすり、手を握り、するしかなく、言葉に詰まりました。。
ご遺体を拝見し、玄関にでてきたところで、
またドライバーの方が
”アキコ、今日は練習はないのか?わざわざ来たりして、大丈夫なのか?”と気遣ってくれます。
・・とんでもない、、練習なんぞより あなたの顔を見て、お悔やみする事のほうが大切デス。・・
それに、その日は練習がオフの日でしたし。
その後 他の人と同様、家の外で立っていると、
・・外人が珍しいのでしょう、
あちこちからじーっと視線が注がれるのを ひしひしと感じました。
危険な訳でもないと思うのだけど、まかないさん達がいつも周りを囲んでくれてました。
しばらくすると救急車がやってきて、ご遺体を焼き場に運びます。
救急車が来たので何事か?と思いましたが、遺体を荼毘に付すのは公共機関の仕事なのですね。
荼毘に付す場所は、いつも泳いでいる広い海岸の一角に設けられた
青天井で簡単な柵で囲まれた広場みたいな場所。
荼毘に付す時は、男しか立ち会えないそう。
でも、火が燃えているのは遠目にも見えます。
その後、ボックスに遺骨を入れて 海に流すのだそうです。
それだけ。
家によっては、その後1週間ほど家の中でプージャという儀式を行うそうです。
日本のお葬式・・ お通夜+お葬式、四十九日、などと比べると
なんともシンプルな!
お墓もないし。
家には写真が飾ってあるだけ みたいです。
ドライバーの方の喪失感は 想像にあまりありますが、
死も時の流れの一コマに過ぎないんだなあ、、と
なぜか 却ってしんみりと感じてしまいました。
生も死も人の営みの流れのひとつ。
帰りの車内では、まかないさん達が大声で話したり大笑いしたりで 大騒ぎだったし、
別に冷たい訳でもなく、何か困った事があれば協力したりお手伝いしたりするんだけど、
他人にとっては他人事だってことが
・・・当たり前なんだけど、
ホントにシンプルで、皆正直だなあ、と
ちょっとあっけにとられつつも、心に響いた お葬式列席体験でした。
ジャイアタン、今度会う時は、どうか少しでも元気を取り戻していてください!!
ジャイアタンの笑顔に会えるのを心待ちにしています。
- 2014.12.31 Wednesday
- インド滞在記-staying in India
- 00:25
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- by あきこ